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ジュエリー、実践心理学で、30代40代50代女性の人生を変える、生き方を変える、運命を変えるお手伝い。日本で唯一のパーソナルジュエリスト佐瑠女まきが運営するパーソナルジュエリーサロン

ジュエリー辞典 宝石別 アンバー(こはく)


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アンバー(こはく)

 

●コーディネート術

琥珀には、半透明のやや黄色味を帯びた色から、
金色のはちみつのような色のもの、
そしてブランデーのような深いあめ色のようなもの、
珍しいのはグリーンがかった琥珀もあります。
アクリルのように軽く、そして肌触りも温かみがあり、
身に着けていると、違和感がないほど軽い上、
色も茶系なので、
大振りで中に沢山内包物のあるものを選んでみて下さい。

夏は光を浴びて、その内包物がキラキラと輝くので、
白っぽい色の服にも合わせられます。
また、秋はベージュやこげ茶、そして深緑や紺、
黒と合わせるのが、素敵です。

夏も冬も楽しめて、しかも軽くてやさしい琥珀。
身に着けるだけでなく、その感触を指で触って楽しんで下さい。

 

●宝石ものがたり

樹木の樹液であるため、とても軽く、火にくべると黄色い炎をあげ、
芳香を漂わせてあっという間に燃え尽きてしまいます。

そのため、ドイツでは琥珀のことを“燃える石”と呼び、
その昔、燃料や香料として炊いていました。

東洋では魔よけとして、また、鎮静効果と殺菌効果を出すために、出産のときなどに燃やされていました。

また、この石は摩擦すると電気を帯びる性質があり、ギリシャで発見されてからは琥珀のことを
“エレクトロン”と呼んでいました。“電気”を意味する英語の“エレクトリック”はここから由来しているそうです。

ギリシャ神話では、アポロの息子パエトンが、父にねだって火の戦車“太陽”を運転させてもらうのですが、
腕が未熟だったため、戦車をひいていた天馬が暴れだし、地上へとつっこみそうになった瞬間、
アポロは雷をとどろかせて、戦車もろとも息子を川へと落としたのです。

それを見てパエトンの妹たちは嘆き悲しみ、そのままポプラの木へと姿を変えました。
姿を変えても涙を流し続け、やがてそれが琥珀になった、とされています。

日本にも古くから登場する石で、太陽神天照大神(あまてらすおおみかみ)の霊石とされていて、
神の分霊(みわけたま)が宿る宝石とされていました。

太陽のエネルギーを秘めた、古代の樹液。

陽だまりの温かさのように、温かい宝石、なのです。

 

●癒しと活用法

琥珀はラビングストーン。

指で触ってその感触を楽しむ宝石。

今から二百万年以上も前に、現在では絶滅した針葉樹の樹脂(ヤニ)が、
樹木から流れ出し、それが土の中で堆積し、化石化したもので、
他の鉱石とは全く異なります。

鉱石にはない、樹脂独特の柔らかさと温かみを持った宝石なので、
手にとって触れると、その温かい感触が私達を癒してくれます。

それは、暖かくよく晴れた日に干した“お布団”が、
沢山の太陽の光を浴びて、ふかふかになった時の温かさにも、似ています。

それもそのはず、琥珀は昔から、
東西の洋を問わず、“太陽のエネルギーを凝縮したもの”とされてきました。

降り注ぐ太陽の光をいっぱいに集めた琥珀。

春の陽気の、ぽかぽかとした天気の日に、
野原を散歩するときの、あの穏やかな気持ち。

道端に咲く、小さな花が風に揺れ、ちょうちょが舞い、
てんとう虫やその他の小さな虫たちに出会うひととき。

そんな、のんびりとした時間を過ごせずにいる人、
琥珀のジュエリーを身に着けて、
仕事の合間にそっと指で触れてみて下さい。

きっとあなたがどこにいても、
春の陽射しが降り注ぐ、広い野原へと連れて行ってくれることでしょう。

 

●メッセージ

二百万年以上も前の針葉樹の樹液は、
時折、その時代の植物や昆虫さえも閉じ込めていることがあります。

自然が作った標本。

本当に、昆虫を見事に閉じ込めていて、小さいものはまだしも、
大きい昆虫だと、琥珀自体に触れるのにも、ちょっとためらう位…。

映画“ジュラシックパーク”では、琥珀の中に閉じ込められた
昆虫から、DNAを採取し、生き返らせた…
なんてシーンがあったけれど、
本当にそんな事って出来るのかしら…。

今、まさに絶滅寸前の昆虫を琥珀に閉じ込めて、
後に生き返らせることが出来たら…

…と思ったりもしたのだけれど、、、、

後の生態系のことを考えると、
それは“神の領域”で、“してはならないこと”なのかしら…。

地球誕生からの長い歴史を一日とすると、人類の歴史なんて、
ほんのわずかな時間。

そのわずかの間に、人間が急激に増え、
生態系のバランスを破壊していることは否めません。

私達人間が、多くの種を絶滅に追いやっているのは、事実。

もう少し、“人間だけが便利な生活”より、
“生態系の中に根ざした生活”を
そろそろ真剣に考えないといけないのかも、しれません。

琥珀は自らが絶滅して、今はない針葉樹の樹液であり、
その中に当時の昆虫や植物を閉じ込めることで、
私達に“何か”を問いかけている気がするのは、
私だけでしょうか…?

 

●おまけ

中国では、
虎の魂が琥珀になった…という伝説があり、
実際に“虎珀”と書いていたこともあるそうです。

そういえば、
“サンボ”という少年と“虎”が出てくる絵本の中では、
虎が一本の木をぐるぐると回っていくうちに、
バターになっちゃったけれど、

中国だと、“琥珀”になっちゃうのかしら、、、。

…今でも“琥珀”の“琥”という文字にも、ちゃんと“虎”の字が入ってるし、、、。

試しに漢和辞典で“琥”という漢字をひいてみたら、

① 虎の形をした玉(多分、中国で玉、といえばヒスイのこと)の器。
② 虎の皮の模様を刻んだ玉製のわりふ。兵を徴発するときに使う。

…ですって。

あらら、

バターでも、琥珀でもなく、

“玉(ヒスイ)”になっちゃった(笑)

 

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