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ジュエリー、実践心理学で、30代40代50代女性の人生を変える、生き方を変える、運命を変えるお手伝い。日本で唯一のパーソナルジュエリスト佐瑠女まきが運営するパーソナルジュエリーサロン

ジュエリー辞典 宝石別 コーラル(さんご)


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コーラル(さんご)

 

●コーディネート術

キュートさを表現するのなら、ピンク。

清楚なイメージなら、白。

ちょっぴり大胆になりたいなら、赤。

クールにきめたいなら、黒。

さんごは様々な色によって、使い分ける宝石。

また、個性的な人には、
花のような模様の“さんごの化石”も、あります。

…あなたなら、どれを選びますか?

 

●宝石ものがたり

さんごは、さんごポリープという、海洋性動物の残存骨格から出来ています。

また、普通のさんごは6本の触手を持っていますが、
宝石に使われるさんごは、8本の触手を持っています。

中国の詩仙、李白の詩の中に、
“海底より2つの玉が出る。それはお城と引き換えにしてもいいくらいのものだ”
という意味の一節がありますが、この2つの玉とは、
真珠とさんごのことです。

中国やアラビアなどでは、お祈りのときの数珠として使われており、
日本でも、最高の数珠としてさんごを使用していましたが、
身分の高い僧侶や、権力階級だけが持てるものでした。

それもそのはず、日本では、古来から“七宝”の一つとして数えられていた、
貴重な宝物だったのです。

 

●癒しと活用法

さんごは海の宝石。

古代から、“船乗りの護符”として、
海を安全に渡り、暴風雨をさけ、
船酔いを防ぐ…と、いわれてきました。

また、
古代の人々は、
さんごが体のバランスをとり、
感情と心をリラックスさせ、
強く安定した性格を促すとしていました。

赤いさんごは、
悪いエネルギーを崩す力があり、
体の発育を強める働きがあります。

オレンジ色のものは、
自分に満ち足りない気持ちを持っている人の、
気持ちをやらわげてくれます。

白やピンクのものは、
行動を一点に絞る助けとなり、
まとめる力を補ってくれます。

さらに、
どの色のさんごも、体力をサポートしてくれ、
一日の緊張を解いてくれます。

あなたも、一日の終わりにさんごを手にして緊張を解き、
リラックスして、
明日への体力を補いませんか?

 

●メッセージ

さんごの主成分にカルシウムが含まれていて、
子供の成長に必要なミネラルが含まれているせいか、

さんご自体が子供の保護を連想させるせいか、

はてまた、
さんごが守りのエネルギーを持ち、
それを使い果たすと色変わりする…といわれる、
護符的な宝石だからなのか、

その理由は分かりませんが、

さんごは、親が子供に最初に贈るとよい…と、
いわれている宝石です。

日本でも、室町時代頃から、
かんざしや帯止めに加工したさんごを、
母から娘へと受け継いでいたようです。

海のような優しさで、子供達を守るさんご。

あなたの周囲に子供がいたら、
小さなさんごを贈ってみませんか?

もちろん、
あなた自身が、自分を護るために、
自分に買ってあげても、
いいですよ。

 

●おまけ

さんごの中でも、最高の色といわれるさんごは、
淡いピンクで、

“エンジェル・スキン”と、言われています。

…ぷくぷくとした天使の、
健康的な肌の色のイメージ…なのでしょうか?

また、

日本では、
“ぼけ”の花の、花びらの色に似ているので、
“ぼけさんご”と、いいます。

また、赤い色のぼけたさんごを“赤ぼけさんご”と言うので、
ピンクのさんごのことを、
“本ぼけ”とも、言ったりします。

さらに、真っ赤なさんごを、
“血赤さんご”といい、
これもまた価値の高いものとされています。

確かに、赤いさんごの色は、
ドキリとするほどの赤い色ですが、

それにしても、
日本では昔から“七宝”の中に数えられている
宝物のさんごに“血”なんてつけるとは、、、

昔の日本人も、なんとストレートで大胆なこと(*_*)

 

 

 


 

●さんごものがたり1 ギリシャ神話とさんご

アルゴス王のアクリシオスは、
“お前は娘の産んだ男の子に王位を奪われるだろう”という、
神の預言を聞き、

これを聞いた王は、娘のダナエを幽閉してしまいます。

…ですが、

幽閉された美しい娘、ダナエに、
全知全能の神、ゼウスが一目惚れし、
金色の雨となって、その思いをとげて生まれたのが、
息子、ペルセウス。

(オーストリアの画家、グスタフ・クリムトの絵に、“ダナエ”という絵がありますが、
金色の雨とともに描かれている女性は、彼女のことです)

それを知った、アルゴス王のアクリシオスは、
二人を箱に閉じ込めて、海へと流すのですが、

運よく、セリポス島の猟師に助けられます。

その後、青年となったペルセウスは、
ある時、セリポス島の王ポリュデクテスと、

髪の毛一本一本が、ヘビで出来ていて、
その姿を見るものは、すべて石に変えてしまうという、
恐ろしい怪物“メドゥーサ”退治する…という約束をしてしまいます。

勇敢なペルセウスは、
知恵と正義と戦いの女神、アテナから借りた、
鏡面仕上げの盾に、メドゥーサを映し、

一瞬にしてメドゥーサの首を切り落とし、退治したのです。

ペルセウスがメドゥーサの首を袋に入れ、
セリポス島の王のもとへ帰る途中に、

したたり落ちたメドゥーサの首が、
さんごになった…といわれています。

また、同じく、メドゥーサの血から、
背中に翼を持つ馬…こと、ペガサスも、生まれています。

さらに、ペルセウスが帰る途中、

ペルセウスに力を貸したニンフの父こと、
ゼウスから一生天空を背負う…という罰を与えられたアトラスは、
ペルセウスを殺そうとしますが、

逆にペルセウスがアトラスにメドゥーサの首を見せて、
アトラスを石に変えてしまいました。

…アフリカにあるアトラス山脈は、
石になったアトラスの姿…なのだそうです。

そしてまたさらに帰る途中、
海の怪物の生贄にされていたアンドロメダを、
怪物から救うため、
同じくメドゥーサの首を怪物に見せて退治しました。

島に帰りつくと、
ペルセウスの母に言い寄っていた王に、
メドゥーサの首を見せて、王を石に変えた…そうです。

メドゥーサは、見るものすべてを石に変える怪物…でしたが、
ペルセウスがしたように、
メドゥーサの首は、他の怪物を退治するのには、
とても良い武器…と、なりました。

今でも、中東では、そんな“メドゥーサ”を護符にする習慣があり、
ガラス玉で出来た目を、“メドゥーサの目”として、
魔除けのお護りにしています。

さんごもまた、
メドゥーサの血から出来たもの…とされたことから、
そのまま“お護り”として、
身につけられるようになったのでしょう。。。。

ところで、

この話には続きがあり、

ペルセウスは母ダナエと共に、祖国アルゴスへ帰る途中、
スポーツ大会をやっていたので、

ペルセウスは円盤投げに参加したのですが、

運悪く、見物人の老人に、ペルセウスの投げた円盤が当たってしまったのです。

…その老人というのは、アルゴス王のアクリシオス。

そう、二人を海へと流した、ダナエの父だったのです。

…神の預言は、当たってしまったのです。。。。。。

また、
ペルセウスは今でも、夜空にメデゥーサの首を持ち、
ペガサス、アンドロメダとともに、
星座となって、その姿をとどています。

 

 

 

●さんごものがり2 出雲阿国とさんご

歌舞伎の創始者、出雲の阿国は、
水晶の数珠を大切に持っていました。

ある時、阿国は、
徳川家康の次男、結城(松平)秀康に、舞を見せるため、
伏見城へと招かれます。

秀康は、阿国の舞を見ながら、

名門に生まれ、
チャンスもありながら、天下人となれない自分の身と、

小さい頃から、信仰心と努力で、
女性でありながらも、天下一の舞の名手となった
彼女を思い、

“もはや阿国には水晶は映えぬ。
天下一の舞の名手にふさわしいさんごをやろう”と、

自分が持っていたさんごの数珠を、
阿国に贈った…と、いわれています。

しかも、
それは南蛮渡来の極上の“血赤さんご”で、
“古渡り”と呼ばれる、
ペルシャ産の最高級品のさんごだった…と、いわれています。

日本では、七宝の一つとされ、
僧侶や武将しか手にすることができなかった、さんご。

阿国は、そのさんごの数珠をとても大切にし、
芸に一段と磨きをかけ、

さらに、晩年に仏門の世界へと入った折には、
秀康に拝受された、さんごの意味の深さを、

あらためて感受した…そうです

 

 

●さんごものがたり3 童話とさんご

洋の東西に関係なく、
古来から人々に愛され続けている、さんご。

その証拠として、様々なさんごにまつわる話があり、
また、童話などにも登場しています。

アンデルセンの童話の中にも、

海の底の、そのまた一番深い底には、
人魚の王様のお城が建っていて、

お城の壁は、さんごで築いてあり、

そこにはめられた細長い窓は、コハク、
屋根は貝殻でふいてある…と、されています。

エッセイストの岩田裕子さんは、
自身の著書である“夢見るジュエリ”の中で、

人魚の王様のお城に使われている、“さんごの色”について、
思いをめぐらせていましたが、

私は、その話を読んで、
“人魚の王様”の方に、興味がわいてしましました。

人魚は“女性だけ”と勝手に思っていたのですが、
なんと、“王様(男性)”がいるとは????!!!!!

そして、一体、どんな“王様”なのでしょうか????

そちらの方を想像してしまいました。

…で、

そうやって想像していくうちに、

イギリスのヴィクトリア&アルバート美術館に所蔵されている、
“カニングジュエル”という、
大きな三角形のバロック真珠を、
男性の人魚の、たくましい上半身になぞらえて制作されている、

16世紀のバロック時代のアンティークジュエリーを、
写真で見たことがあることを思い出し、

再度、よく見てみたのですが、

彼は、どうもたくましすぎて、まるで“人魚の兵士のよう”で、
“人魚の王様”という感じでは、ない気がします。

ま、その“カニングジュエル”自体、
人魚の王様を表現したもの、では、ないのですが、

人魚の王様って、
もう少し“平和が好きでおだやかな方”のような気がするのは、
私だけ…、かしら????

…何はともあれ、
洋の東西を問わず、
人々を守り、
人々に愛され続けてきた、さんご。

あなたも、その“さんごの守りのパワー”を、
是非、享受してみて下さい。

 

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