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ジュエリー辞典 宝石別 テクタイト


テクタイト

 

●コーディネート術

テクタイトは、黒曜石に似たガラス質の宝石です。

ジュエリーとして研磨されることがほとんどなく、
原石のまま売られていますが、

お護り石、というよりも、
標本として、化石などと一緒に売ってあることの方が
多いかも、しれません。

黒いガラスが溶けたような質感は、
独特な趣があり、
神秘的な雰囲気をかもしだします。

ちょっと個性的な宝石が欲しい人、
テクタイトでジュエリーのオーダー、
してみませんか? 

 

●宝石ものがたり

テクタイトはガラス質で、半透明、色は褐色から緑色をしています。
表面はたいてい不平坦で凸凹があったり、
こぶ、ギサギザ、傷などの特徴があります。

また、テクタイトの特徴でもある、
石の表面のひび割れや傷の痕跡、形状などから、
隕石説(宇宙からきた石)や、
隕石の衝突の衝撃により、溶けた岩石が溶け、
それが冷却されてできた石といわれるもととなっていますが、
どういう経緯でテクタイトが出来たかは、いまだ解明されていません。

テクタイトという名前は、
1900年に鉱物学者のF.E.Suessが、ギリシャ語で“溶けた”を意味する、
“tektos”にちなんで“tectite(テクタイト)”と命名しました。

タイ産のテクタイトは、小さな装飾品にされ、
凶事を避けるお護りに使われているようです。

 

●癒しと活用法

テクタイトは、
黒曜石に似たガラス。

外形は、レンズやボタン、
あるいはしずくのような形状のものが多く、

固まる前に大気中を飛んでいたと思われる宝石。

ん?

飛んでいた?

それって、飛んできた石ってこと?

隕石?

…いえいえ、隕石ではありません。

テクタイトを構成している物質は、地球を起源としたもの。
そう、地球の石と同じ成分、なのです。

…実は、このテクタイト、多くの謎に包まれた宝石なのです。

テクタイトの存在は、3万年も前から
クロマニヨン人から知られていながらも、

1900年になってようやく“テクタイト”と命名された石。

18世紀、ガラスをよく扱っていたボヘミア人などは、
テクタイトを人工のガラスとして扱っていました。

その後、19世紀に入り、
テクタイトが人工のガラスである…という説に
疑いをもつ人があらわれ、

次に、火山の噴火に関連している石ではないか?と
考える説が有力になりました。

進化論で有名なダーウィンも、
テクタイトのことを、

火山によって作られた天然ガラスである…と考えていたようです。

また、テクタイトには、意味やいわれなどがほとんどありません。

分かっているのは、

私達のはるか祖先も、その存在を知っていたのに、

科学がこんなに発達した現在でも、

解明されていない、謎の多い石だということだけ。

黒い色が神秘的である上、

その素性も、生い立ちもいまだ不明。

なんだか、記憶喪失のミステリアスな青年みたい。

…そんなテクタイトですが、

テクタイトを大切に扱ってくれそうなあなたになら、
こっそり生い立ちを教えてくれるかもしれません。

…もし、分かったら、こっそり教えてくださいね。

 

●メッセージ

テクタイトの謎 その1

テクタイトは隕石と考えられがちですが、
ほとんどの隕石が少量の鉄、ニッケル合金を含む
石の塊でできているのに、
テクタイトの成分はガラスです。

テクタイトの謎 その2

テクタイトは、世界でも、
東南アジア、オーストラリア、アフリカの象牙海岸
チェコスロバキア、北アメリカの4箇所からしか
見つかっていません。

テクタイトの謎 その3

しかも、テクタイトは、採取される場所との
地質的な関係がなく、
空からばらまかれたような状態で発見されますが、
分散している範囲が、隕石に比べて非常に広大であり、
構成物質の分析により、
地球上の物質とほぼかわりがありません。

テクタイトの謎 その4

また、火山性のガラスと成分とは違い、
しかも、火山の噴火では、
テクタイトが広く分布する範囲のようには、
広く散らばりません。

テクタイトの謎 その5

テクタイトは、巨大隕石の衝突によって、
蒸発気化した地表の石や砂などが、
上空で急冷して固まったガラスであると
考えられていますが、

その形状により、
一度、高速で大気圏を出て、
地球に戻った
と考えられています。

謎が謎を呼ぶ、不思議な宝石、テクタイト。
さて、真相はいかに? 

 

●おまけ

テクタイトは、産地よって特徴があり、
それぞれその土地の名前がついています。

中国の海南島で採れるテクタイトは、
海南島テクタイト。

チェコのボヘミア地方で採れるテクタイトは、
モルダバイト。

 

エジプトの砂漠で採れるテクタイトは、
リビアン・ガラス。

他に、オーストラライト、
インドシナライト、
マレーシアライトと呼ばれているテクタイトがありますが、

産地は言わなくても、分かりますよね?