●宝石プロフィール

 
 

アメシストは、紫色をした水晶です。
和名でいうと、紫水晶。

アメシストとは、
ギリシャ語で「酒に酔わない」という意味。
酒神バッカスの宝石。

だから、アメシストで出来た杯で、
ワインを飲むと悪酔いしない

アメシストを身に着けてお酒を飲むと、
悪酔いしない…などと
言われていました。


実は、アメシストという名前の草があり、
その花びらは水で割ったワイン色をしていて、
それを煎じて飲むと、悪酔いを防いでくれるそうで、
そのアメシスト(草)と
同じ色と名前の
アメシスト(宝石)が、
そのまま「悪酔いを防ぐお守り」となったようです。

別名、「ビーナスのまぶた」とも呼ばれています。

 

 
 
 

●宝石ストーリー

 

ギリシャ神話で、ある日、酒神バッカスは、
月の女神ディアナとケンカして、
イライラしていました。
彼はそのあてつけに、最初に出会った人間を、
自分の家来であるピューマに襲わせようとしていました。
ちょうどそこに通りがかったのが、
アメシストという少女。
彼女は女神の神殿に詣でる途中でした。

ピューマの鋭い牙が
アメシストに襲いかかろうとした瞬間、
女神は少女を純白の石に変え、
彼女を守ったのでした。

バッカスは自分のしようとした事を反省し、
少女の形をした純白の石に
ワインを注いだところ、
紫色の宝石、アメシストが生まれた
という話があります。

 
 
 

●癒しと活用法

 
 

赤と青。
正反対の色を統合して出来た「紫」。
浄化力を持つ「青」と、
活動エネルギーである「赤」が混ざり、
「紫」となります。


アメシストは、
そんな相対する色を統合して
出来た紫色の宝石で、
正しいものと誤ったもの、
純なものと不純なものを区別することができ、
持ち主にとって良い力を引き寄せ、
必要のないものを取り除くことが出来る
正しい判断力を与えると言われています。

また、
別名、「ビーナスの瞼」といわれているように
愛と美の女神ビーナスと
関係の深い宝石であることから
持ち主にとって
よい影響を与えてくれる恋人を招く宝石、
愛の守護石としても、
効力を発揮してくれるといわれてます。

ちなみに、愛と美の女神、ヴィーナスは、
純真で初心(うぶ)な女性には
肉体だけの関係を持ちたいと思っているような、
下心のある男性から身を守ってくれる
頼もしい女神でもあるので、
男性を見る目がないなぁ…と、心あたりのある方は
アメシストを身に着けて、
ヴィーナスの力を借りてみてください。

 

紫という色は、
精神的な緊張を解く効果があり
精神的に非常に高い治療効果を生むので
アメシストもまた
紫という色のパワーを凝縮した宝石として、
不眠治療や
自己治癒力を増すのに効果があるとか

頭痛のときには
アメシストを温めてからこめかみにあてるとよい
というような宝石療法を
聞いたことがあります。


そういえば、
植物の「ラヴェンダー」も、
精神的にリラックスさせてくれるハーブの代表として、
鎮静効果があり
高いヒーリング効果があるといわれていますが、
やはり、精神的な治療効果の高い
紫という色をした植物だからなのかもしれません。

 
 

●ジュエルメッセージ

 

「長所と短所のギャップの幅は魅力。欠点は愛されるポイント。
短所や欠点をなくそうとせず、あるがままの自分を愛しましょう」


高貴な印象なのに、どこか官能的。
紫は、不思議な魅力を持つ色。

そして、「バランス」という意味を持つ色でも、あります。

同様に「バランス、調和」という
意味を持つグリーンがありますが、

グリーンの「全体の調和をとる」という意味
全体をおしなべて均一にしていく
整えていく的な「バランス」でなく、


相反する赤と青を混ぜた「紫」は、
対極にあるものの均衡をとるバランス。
シーソーや天秤で
両方の重さのバランスをとっていくような
「バランスをとる」感じ。
相反するものを調和していく感じ。

どちらかが、わずかに重くても、
バランスがとれないから、
それゆえの「危うさ」が、
いい意味での緊張感を生み、
それが「魅力」になっている感じ。

アメシストは、
「相反する性質」を持つことで
「魅力」を生むのだと、
私達に教えてくれています。


実際に、
人それぞれが持つ「長所と短所」
このギャップが大きければ大きい人ほど、
人は、不思議な魅力を感じます。

そして、愛されます。

 

だから
短所はあっていい。
短所があるから、人間性に幅が出来て、
それが人間としての深みになる。

自分の短所や欠点ばかりに目をやって、
なんで自分は欠点ばかりなんだろう…と、
つい落ち込んでしまうかもしれませんが

実はそれが、「あなた」という人にとって
長所を際立たせる
なくてはならないポイントであり
魅力であり

それがあるから「愛される」。


そしてまた
欠点とは、もともと欠けてないものなので
自分が補う必要はなく
それを持っている人と共に協力しあって
生きていけばいいのです。

短所とは、自分の捉え方であり
言い方を変えると長所でもあるのです。

長所も短所もある自分。
欠点もあって、人と協力しあえる自分。

そんな自分を愛し、受け入れましょう。

 

 

●心理的テーマ

 

・自分の魅力を引き出す
・ありのままの自分を受け入れる
・自己愛
・精神的リラックス、鎮静

 

 

 

 

●宝石データファイル

 
 
鉱物名 アメシスト(紫水晶) 石英
結晶系 三方晶系
化学組成 二酸化珪素
硬度 7
鉱物学的注意事項あれば 熱、強い光に長時間あてるのを避ける
 
 
 
 

●お手入れ

 

ぬるま湯に石鹸をとかした石鹸水で洗浄し、やわらかい布で水分を拭き取る
染色されてないものは超音波洗浄機も可能

 

●その他