●宝石プロフィール

 

水晶(クォーツ、quarts)という名前は、
ギリシャ語で「氷」を意味する
「クリスタロス(krustallos)からきていて、
スイス・アルプスで発見された時は、
氷と違えられたほどです。

石英のうちで、無色透明なものを
「水晶」といい、
地殻に産するもので、
もっとも一般的な鉱物の一つです。

 
 
 
 
 

●宝石ストーリー

 

水晶は、
神が創造した氷と考えられていました。

水晶は
古代からパワーストーンとして
盛んに使用され、

エジプトでは死者をミイラにする際に、
おでこにかざして清めたといいます。


中世以後、
水晶玉を使い、未来を透視する道具に
使われました。


水晶は
古代から、その姿かたちが「氷の化石」
あるいは「水の精の結晶」と
信じられていたことから、
水を支配する「月のパワーが宿る宝石」とされ、


一方では、
原石が火成岩の晶洞などで発見されるので、
「原初の火」つまり、
「太陽のパワーを宿した宝石」とも
考えられるようになり、
そのため水晶は、
「火と水の両者の性質を持つ宝石」と
されています。

 

 

近代では
ランプやレンズ
ガラスや精密機械工具に
使われるようになり

現代では、
圧力を加えると電気を生じ、
逆に電気を加えると、
正確な振動数でのびたりちぢんだりする
特異な性質を利用して、
「クォーツ時計」や「パソコン」
「携帯電話」の中で、使用されています。
(おもに合成水晶)

 
 
 
 

●癒しと活用法

 

水晶の持つひんやりとした感触は、
持ち主に心の静寂を与えてくれ、
物事をクリアーに見る力を授けてくれるので
瞑想する時にじっと眺めるのに
最適な宝石です。
(おそらくこうしたことから、水晶玉を使った
水晶占いが発展していったと思われます)

ただ手に持ってじっと見つめているだけでも、
心がすーっと落ち着くので、
時間に追われている時などは、
水晶を手に持ち、
数分間眺めて
落ち着いた心を取り戻すようにしてみてください。


火と水のような対立したものの性質を持つ水晶は、
やがて対立した人と人を結びつけるものとして、
人間同士を統合する意味を持つようになり、
さらにはよき人との出会いさえも助長してくれると
信じられてきました。

何かと人と会う機会が多い人は、
水晶をカバンに入れておくとよいと言われています。

また、水の性質を持つものとして、
水があらゆるものを洗い清めるように、
人や土地の因縁を浄化し、
さらに、火がすべてのものを焼き尽くすように、
災いの根を絶ち、
それによって人の運を開いて幸運を招いてくれます。

また、水晶は悪い想念を吸収してくれるので、
お部屋に飾っておくのもよいです。

その時は、
ときどき天然の塩(粗塩)で
海水ほどの濃さの塩水を作り、
それに一晩つけて水晶を清めるとよいようです。

自分の心を静め、浄化し、クリアリングする
とても万能な地球のかけら「クリスタル」
地球がもたらしてくれる恩恵を受け取り、
クリスタルを通して感謝のエネルギーを
地球に返して、
エネルギー循環をはかってください。

 
 
 

●ジュエルメッセージ

 

「すべては自分の中にあります。どんな自分も自分の側面。
清濁併せ持ち、どんな自分も自分として受け入れ、認めましょう。」


水晶のクリアーな色は、
まさに「光の色」そのものです。

そして
水晶のクリアーな色の中にも、
透明な光と同様に、
様々な色が隠れています。

ときおり、
水晶の中に、
雲母などの内包物や、
クラック(ひび)などのある部分に
光があたると、

その内包物やクラックに光が反射して、
「レインボー」と呼ばれる
光の虹が見られることがありますが

まさに、
水晶の中には、
虹のなないろが隠れていることを
教えてくれています。


また、自分という人間も、
様々な側面があり、
それは一見すると相反するもの
矛盾するものもあります。


愛と憎しみ
尊敬と嫉妬
喜びと悲しみなど
人は、実に様々な感情を抱きます。


そうした様々で複雑な感情を
持つこともまた
人間であるが所以。

どんな感情も感じたことに
変わりはなく

それを良い、悪いと
判断したり
区別したり
切り捨てずに

感じたことを感じたままに
流していけばいいのです。


感情は、
心のサイン。
感じたことを感じたら
自然と消えていきます。

水晶が火と水
相反するエネルギーを
持っていても
結果的にはすべてを浄化していく
流していく
消していくように


人もまた
様々な側面があり
様々な感情を感じるのは
自然なこと。


だから
自分の様々な側面や
様々な感情を
ジャッジメントするのではなく
それもまたすべて自分なのだと
受け容れる。


そしてまた
自分という存在もまた
光の存在であり
光の中に
すべての色が備わっているように
自分にもまた
同様にすべてが備わっていることを
再認識しましょう。


自分にとって
欠けてないものは
もともとなくていいのです。

そしてそれは
それを持っている人とともに
協力しあい、
生きていけばいいだけなのです。


自分にないものはない。
ないものは、もともとなくていい。

自分のすべてを受け入れて
自分のすべてを認めましょう。

 

 

●心理的テーマ

・浄化、クリアリング
・すべてを受け入れる
・あるがまま
・清濁併せのむ
・自分のエネルギーの泉となる
・相反するものの統合
・自分と向き合う
・物事をクリアに見る
・つながる
・グランディング

 

 

 

 

 

 

●宝石データファイル

 
 
鉱物名 水晶 (石英) ロッククリスタル クォーツ
結晶系 三方晶系
化学組成 二酸化珪素
硬度 7
鉱物学的注意事項あれば  
 
 
 
 

●お手入れ

やわらかい布で拭く
水での洗浄
超音波洗浄は避ける

 

●その他