●宝石プロフィール
ダイオプサイドは変形した不純物を含む
石灰石、隕石、火成玄武岩などに含まれる
カルシウム・マグネシウムケイ酸塩鉱物です。
ダイオプサイドという名前は、
角柱状の形のときに、見る角度によって違う色が見える
多色性の性質から、
1800年にギリシャ語の「二倍、二重」を意味する「ディス」と
「見ること」を意味する「オプシス」にちなんで
名付けられました。
ダイオプサイドは、たいていはボトルグリーン色や、
帯褐緑色や、明るいグリーンをしています。
鉄分が多くてマグネシウムが少ないと、色が濃くなり、
黒色に近くなります。
強く輝くような緑色は、
石の中に含まれるクロムに起因したもので、
そのようなダイオプサイドは、
「クロムダイオプサイド」と呼ばれています。
また、石の中に含まれるマンガンに起因したすみれ色の
ダイオプサイドは、「バイオレーン」と呼ばれています。
他に、濃緑色や黒色のダイオプサイドの中で、
カボッションカットにすると、4条のスターが出るものがあり、
「スターダイオプサイド」または「ブラックスター」と呼ばれています。
他に、透明なダイオプサイドもありますが、
透明なものは、ジュエリーとしてではなく、
主に蒐集家用として出回っています。
●宝石ストーリー
●癒しと活用法
ダイオプサイドは、理性、知性を表す宝石とされていて、
感情を安定させて、
持ち主を冷静で理性的でいられるように導いてくれると
いわれています。
持ち主を冷静で理性的にすることで、
判断力を促し、正しい方向へと、導いてくれます。
また、肉体的な作用として、
古くは神経衰弱の治療に用いられたとされ、
他には、大腸や消化器官の不調を改善する力があると
されていたそうですが、
ダイオプサイドの落ち着いたグリーンが、
持ち主をリラックスさせて、精神的な安定をはかり、
それによって、交感神経と副交感神経のバランスがとれ、
何かと精神的ストレスの影響を受けやすい
消化器官の緊張を解いてくれるから、
なのかも、しれません。
スターダイオプサイド・ブラックスターを含めて、
黒い色のダイオプサイドは、
あなたの知性を輝かせてくれるだけでなく、
あなたの女性性を損なうことなく、
男性以上に仕事に能力を発揮したいときに、
惜しみない知性のパワーを与えてくれます。
緑色のダイオプサイドは、
「こんな風に思われたらどうしよう」
「嫌な人と思われてないかな?」
そんなふうに、人の目ばかりを気にしてしまって、
神経をすりへらしてしまい、
人付き合いに疲れてしまう人に
自分軸の調整、バランスを整える手助けをしてくれます。
●ジュエルメッセージ
「自分はどうありたいのか? 自分の在り方を意識しましょう。
周囲の反応より、自分はどうしたいか?常に自分主体でありましょう。」
人から良く思われたい、
嫌われたくなくて、
本当の自分とは違う「いい人」を、
つい演じてしまったり、
自分は人からどう思われているのか?
心配で、
自分の気持ちが言えず、
自分を出せずにいても、
最終的に、我慢して、辛く、苦しいのは自分です。
そもそも、
人に良く思われたい、
こんなふうに思われたくないと
がんばったところで、
相手が思うこと、感じることを変えることはできません。
それよりも、
自分がいいと思う自分
自分がありたい自分でいることを心がけて
自分をいつもご機嫌にして
心地いい状態でいることに意識を向ける。
周囲の反応より、自分のこと
自分の気持ち、感情、意識を大事にする。
自分はどうありたいのか?
何をしたいのか?
自分に聞き、
自分が自分の思いを叶えていく。
常に自分主体で、自分を生きる。
自分が自分と調和していると
調和した波動を発することになり、
結果的に、
周囲とも、うまくいくような流れに
なっていくものです。
ダイオプサイドは、
自分の在り方を意識して、
自分主体に生きる方向へ
軌道修正し、
分散したエネルギーを自分に取り戻して
本来の自分を生きる人生ことの大事さを
この世界で、体験を通じて、教えてくれる宝石、
なのです。
●心理的テーマ
・自分との調和
・自分の在り方を意識
・自分主体に生きる
・エネルギー循環の流れを整える
・自分を生きる
・現実世界を生きる
●宝石データファイル
鉱物名 | ダイオプサイド(透輝石) |
結晶系 | 単斜晶系 |
化学組成 | カルシウム・マグネシウム珪酸塩 |
硬度 | 5.5 |
鉱物学的注意事項あれば |
●お手入れ
やわらかい布で拭く