●宝石プロフィール

 

翡翠(かわせみ)という名の
鳥の羽の色に似た宝石なので、
「翡翠(ひすい)」といわれます。

何世紀もの間、
ヒスイ(ジェード)は単一種の宝石と
考えられていましたが、
実は、1863年に、
硬玉(ジェダイト)と軟玉(ネフライト)という
2種類に分類できることがわかりました。

ジェダイト(硬玉)は、輝石に俗する鉱物で、
色の幅が広く、
緑、ラベンダー、白、ピンク、褐色、赤、
青、黒、オレンジ、黄色があります。


一方、ネフライト(軟玉)は、繊維状の角閃石で、
交差繊維状といわれる鋼鉄よりも
強靭な構造をしていて、
彫刻を施すのに適しています。
色は、濃緑色~クリーム色があります。

 

 
 
 
 
 

●宝石ストーリー

 
 

ヒスイは、永遠の生命力、永遠の繁栄
豊かさの象徴として、
王や名だたる有力者、権力者を埋葬する際に
仮面や副葬品として埋葬されてきました。


英語名「jade」は、
スペイン語で「腎臓」を意味する
「hijade」から由来しています。
スペインでは、ヒスイのことを
「腰石」とか「腎臓石」と呼んでいたそうです。

スペイン人が、アステカを襲った際、
古代アステカの人々は、
ヒスイを患部にあてがう温熱療法に、
ヒスイの原石を用いていて、
これを見て、ヒスイを腎臓病の特効薬と思い込み、
中南米からヒスイ製品を大量に持ち去り、
それを壊して粉にし、治療のために服用したそうです。

ヒスイは
緑色を代表する宝石であり、
緑色は、繁栄と豊かさを象徴する色であり
金星と関係する宝石でもあります。
金星は、おうし座とてんびん座を守護する惑星であり、
てんびん座と対応している人間の体の部位が
「腰部、腎臓、膀胱」を司るといわれているので
その部位に合わせて、緑色のジェードを温熱療法に
使っていたのかも、しれません。

ジェダイト(硬玉)は古くから日本でも採れ、
宝石としてジェダイトを使った歴史は
実は日本が最も古く、
縄文中期から、ジェダイトに竹で穴をあけて、
「勾玉」などに加工していました。
今でも糸魚川の波打ち際では、
ジェダイトを見つけることが出来るそうです。


中国にジェダイトがヒスイとして入ってきたのは、
18世紀に入ってからで、
それまで、中国で「玉」と呼ばれたヒスイは、
すべてネフライト。
中国人は、現在でもヒスイをことのほか愛し、
昔から、ヒスイのことを「玉(ぎょく)」と呼び、
「ヒスイに五徳あり」として、
色の美しさは愛情、
鯉理(しり・形のこと)は正しい道を知る、
音(中国には玉で作った楽器があった)が
広がって聞こえるのは、知識、
鋭くて欠けないのは、清廉潔白といわれ、
仁・義・礼・智・勇が備わった宝石とされていました。
また、秦の昭王は、たった一個の「玉」を得るために、
15の城との交換を申し出たほど。

 
 
 

●癒しと活用法

 
 

ヒスイは、エメラルドと同様に、
緑を代表とする宝石として、
生命力を凝縮したパワーを持っていると、
されています。

緑色のヒスイは、(ジェダイト・ネフライト共に)
生命力を強化して、
ストレスに負けない性格を作ってくれると
いわれています。

平和な存在感、性格の深み、前進など、
永遠に続くものを象徴していて、
人が自分自身の持つ、
穏やかで純粋な性質に気づくため、
人を導いてくれます。


ラベンダー色のヒスイ(ジェダイト)は、
愛と美、安定の宝石。

黄色い色のヒスイ(ジェダイト)は、
胆汁と関係があり、
消化器系をサポートしてくれます。

赤い色のヒスイ(ジェダイト)は、
情緒的な問題を一度かく乱し、
問題の焦点をはっきりさせてから、
その問題に対応できるように、
手助けをしてくれます。

オレンジ色のヒスイ(ジェダイト)は、
エネルギーの不足する原因を
発見させる手助けをしてくれ、
その不足をどう変えたらいいかわかるように、
症状を目に見える形にしてくれます。

青いヒスイ(ジェダイト)は、
アイディア、想像力など、
頭脳に関わるすべてのことに作用します。

グリーンの質の良いジェダイトの方は、
かなり高価ですが、
グリーンのネフライトは、
かなり安価で手に入ります。
ジェダイトにしろ、ネフライトにしろ、
どちらも「ヒスイ」として、
はるか昔から同じように扱われてきた宝石なので、
その効果は、価格に関係なく、
同じように作用してくれるはずです。

 

 
 

●ジュエルメッセージ

 

「体の声を訊きましょう。感情は体感として現れ、感じている体感と対話することで、
自分が気づいていない感情と向き合うことができ、自分への理解を深めます。」

心理療法には、「フォーカシング」という
手法がありますが、
それは、体のある部分に感じている感覚に
フォーカスし、
その感覚を外在化して、対話することで
自分と対話していく手法なのですが、

体感とは、感情を表している感覚で、
おもに、喉・胸・お腹・下腹のあたりに
何かしらの感覚として現れます。

喉は第五チャクラで、
自己表現に関することについて
体感として現れやすく

胸は、第四チャクラで
愛情に関することや、
心と体の調和などについて
体感として現れてやすく

お腹は、第三チャクラで
自己価値などについて
体感として現れやすく

下腹は、第二チャクラで
自分の存在、
不安や恐怖などを感じている際に
体感として現れやすく


頭がいっぱいになって
ぼーっとしている時などは、
思考優先で、考えすぎ
頭でっかちになっているので
感じることを意識するよう
体がサインを発しているのです。


さらにそれらのサインを無視していると
だんだんと感じないようになり
感覚に対して鈍くなっていきます。

また、感情に、いい、悪いという区別はなく
すべては快、不快で、

不快だから、恐れや不安は感じたくない
幸せ喜び、楽しいことだけ感じたいと願っても
不快なことを感じないように
感情や感覚を感じないように
抑える、フタをすれば、
同時に、幸せや喜び、
楽しいという感情も感じなくなってしまいます。

感情は、あなたの心が、
あなたの意識に発しているサイン。
それがどんなことを発しているのか?
伝えることで、感情は消えていきます。

反対に、
感じないようにフタをして
見ないようにいていても、
感情は消えず、
自分が感じていないだけで
感情を内面にため込んでいくだけです。


ふだん、温和な人が、
さほどたいしたことでもないのに、
ふとしたことで
感情が爆発したりするのは
感情を、ため込んできた結果です。

感情は、言葉や思考で理解するものではなく
感じるもの、体感するものです。

だから、自分が感じている体感
体の声を訊き
自分が本当はどうしたいのか?
どんな気持ちなのか?
常日頃から、自分の体の感覚と対話しましょう。

 

 

●心理的テーマ

 

・精神的な安定
・調和とバランス
・物質的、精神的な豊かさ
・心を穏やかにする
・体と心の調和をはかる

 

 

 

 

●宝石データファイル


●ジェダイト、ジェーダイト (ひすい輝石、硬玉) 
 
鉱物名 ジェダイト、ジェーダイト  (ひすい、ジェード)
結晶系 単斜晶系
化学組成 ナトリウム・アルミニウム珪酸塩
硬度 7
鉱物学的注意事項あれば  
 
 
 
●ネフライト(軟玉)
 
鉱物名 ネフライト(ひすい、ジェード)
結晶系 単斜晶系
化学組成 カルシウム・マグネシウム・鉄・珪酸塩
硬度 6.5
鉱物学的注意事項あれば  
 
 
 
 

●お手入れ

やわらかい布で拭く
ぬるま湯、水での洗浄
ぬるま湯に石鹸をとかした石鹸水で洗浄
超音波洗浄は避ける

 

 

●その他