●宝石プロフィール

ラピスラズリは、他の宝石と違い、
ラズライト(天青石) ※天藍石と言われるラズライトとは別)
ソーダライト(方ソーダ石)、
アウイン(藍方石)、
カルサイト(方解石)、
パイライト(黄鉄鉱)など、
数種類の鉱物から構成される宝石です。


ラピスは、
6千年もの前から、
アフガニスタンの鉱山で採掘されており、
最も古くから価値を認められてきた宝石です。


ラピスとは、ラテン語で「石」、
ラズルはペルシャ語の「青」という意味。


また、
他の青色の鉱物と総称して
「瑠璃」と呼んでいたようです。


和名では「金青石」。


古代から、ラピスを粉末にして
絵の具として使用していましたが、
その価値は非常に高いもので、
黄金と同じ価格で売買されていました。


このラピスの青い色のことを
英語では「ウルトラマリン」、
日本では「群青色」と呼んでいました。

 

 

 
 

●宝石ストーリー

最古の宝石の一つとして、
エジプト、シュメール、バビロニア
メソポタミア、エジプト、中国、ギリシャ、
ローマの古代文明で珍重されてきました。


古代ローマの大プリニウスが著した博物誌には、
サッフィール(サッピルス)の名で
ラピスラズリが記載されており、
「金が点になって光っている」、
「最良のものはペルシャで発見される」等と
記述されていますが、


サッフィール(サッピルス)とは、
今、私達がサファイアと呼んでいる宝石ではなく、
石の説明から、
おそらくこれは
ラピスラズリのことをさしているようです。


古代エジプトで崇められ、
主神オリシスに捧げられた宝石で、
死者の旅路を守る宝石とされていました。


また、エジプトでは、ファラオ、王族、神官などの
祭司階級しかラピスを身につけられない時代も
あったそうです。


ラピスを眼の形に切り取り、
黄金でふちどった「ラーの眼」は、
護符として最強だと、
エジプトの死者の書に記されています。


ローマでは、
女神ヴィーナスに捧げられた宝石。


日本において、
青い色の宝石を総称する瑠璃は
仏教の七宝のひとつとされ、
仏典『無量寿経』や『法華経』に瑠璃の記述があり、

奈良の正倉院の宝物庫には、
紺玉帯と呼ばれるラピスラズリで飾られた
黒漆塗の牛革製ベルトが収められています。


岩絵の具として、
画家のフェルメールが描く作品の中にある
青い色彩は、天然ウルトラマリンによるもの。


「フェルメール・ブルー」と呼ばれているのは
ラピスのブルーによるものです。

「牛乳を注ぐ女」の青いスカート
「デルフトの眺望」の雨上がりの空の青、
「青いターバンの少女」のターバンの青は

アフガニスタン産の石、
ラピス・ラズリを砕いて粉にして
亜麻仁油を加えた
ウルトラ・マリン・ブルーの絵の具を用いていたようです。


ちなみに、効果なラピスの絵の具を使えたのは、
副業で居酒屋と宿を経営していたので
経済的に裕福だったことも関係していると思われます。

 

日本でも群青色は高価で、伊藤若冲も使っていました。
若冲も、錦の青物問屋の主人だったことから、

高価な岩絵の具が使えたので、残っている作品は色鮮やかです。



※群青について
群青とは本来、
藍銅鉱(岩群青、アズライト)のことであり、群青色はその色のことを指します。
瑠璃(ラピスラズリ)を原料とする青色顔料の色も「群青色」と呼ばれています。

ラピスラズリの主鉱物はラズライトで、
ルネッサンス期の西洋絵画など古くより、ラピスラズリを精製して使ってきました。
(天然ラピスラズリ)

原料となるラピスラズリは非常に高価であったため、
後世には代替品として藍銅鉱(アズライト)を主原料とした
青色顔料が作られ、一般的に用いられるようになりましたが、
この顔料から得られる色もまた「群青」「ウルトラマリン」と呼ばれたため、
ちょっとした混乱を招いています。




 
 
 

●癒しと活用法

 

ラピスラズリは
世界でパワーを最初に認識された石
「最強の聖石」とされ、


人間関係の改善、
頭脳を明晰化させる、
強運を導く、
頭痛の軽減、
喉の痛みの軽減など言われていますが

ラピスの青い色彩効果が、
第五チャクラの色と関係していることによるもの
かもしれません。


ラピスの濃い、鮮やかな青は、
知性を象徴する色。

知恵と知性を増し、
インスピレーションを高めるのに、
効果があるといわれたり、


また、ラピスの青は、
喉と額のチャクラと関係する色で、
口下手な人には、
言葉の表現力や雄弁さを与え、
人前で何かを発表する時などには、
あなたの発する言葉そのものに
パワーを吹き込んでくれる、


内なる視力を養い、
物事に対する正しい判断力を身に着けるのに
効果を発揮してくれるなど

古来から様々なことを言われています。


古代では、ラピスを薬として使用し、
便秘、皮膚病、眼病、
てんかんの特効薬として使用していたとのこと。


一説によると、ラピスの持つ波動が、
人間の治癒力と同じ波動を持っているそうなので
何かしら関係するのかもしれません。


現代の超能力者によると、
肌を美しくする宝石といわれていて、
原石が発する霧状のオーラが
細胞を活性化させるので、
喉にしばらくじっとあてるとよいと言われていますが、

「気」の毒素は、喉のチャクラから出る
というのを聞いたことがあるので、
その毒素を、ラピスが浄化してくれて、
肌が美しくなるのかもしれません。




 
 

●ジュエルメッセージ

「共生共創。周囲の人と助け合い、協力しあい、支え合い、ともに生き、
ともに成長し、ともに人生を歩む仲間とともに、世界を創りましょう。」


ラピスは、
数種類の鉱物から構成される宝石で
複数の鉱物があるからこそ、成り立つ宝石です。


また、細かく砕かれて、岩絵の具となり、
画家の創造性とコラボレートすることで、
素晴らしい芸術作品へと姿を変えていきます。


ラピスは、単体、個としての自立を果たした者達が
一つにまとまることで、
一人では決して成しえないことを
成しえることができるようになったり、


異質なものと関係し、影響しあい、
まったく新たなもの、世界を創り上げていく面白さ
無限の可能性の広がりを教えてくれる宝石です。


一人一人の違いを認め合い

一人一人が単体として独立し

一人一人が違う個性を発揮し

助け合い、協力しあい、

ともに生き、支え合う
共生の世界、


ともに影響しあい、

ともに成長し、

ともに人生を歩む仲間とともに、

新たな世界を創る

共創の世界。


無限の可能性が
無限に広がっていく世界。

 

ラピスは、
そんな世界を創り上げていきましょうと
私達にメッセージを送っている宝石なのです。

 

 

 

●心理的テーマ

・共生
・共創
・直観力
・洞察力
・宇宙の叡智
・知恵
・創造性
・無限の可能性

 

 

●宝石データファイル

 
 
鉱物名 ラピスラズリ(金青石)
結晶系 不定
化学組成 ラズーライト、その他の鉱物で構成
硬度 5.5
鉱物学的注意事項あれば  
 
 
 
 

●お手入れ

 

やわらかい布で拭く
超音波洗浄、スチームクリーナーの使用は避ける

 

●その他