●宝石プロフィール

 

オパールは、水に溶けた珪酸が、
石の割れ目などにしみこんでできた宝石で、
普通、水分を5~10%含んでいて、
乾燥すると、ひび割れてしまいます。

また、石の中で光が動くオパールだけの現象を、
「遊色効果、プレイ・オブ・カラー」といい、

珪酸が石の割れ目に沈み、
ひびのところだけ水の膜が厚くなるので、
そこがプリズムの役割を果たして、
七色に輝くのです。(イリデッセンス)


オパールは、地色により呼び名が変わり、
白や黄色などの明るい地色のオパールを、
「ホワイト・オパール」

グレーや深い緑、
沈んだ青い地色のものを、
「ブラック・オパール」

赤やオレンジの地色のものを、
「ファイヤ・オパール」と、いいます。

まれに、化石化した貝や、
木の隙間などにも、
珪酸が浸み込んで、
オパールができたものもあります。

他に、堆積岩(たいせきがん)や
鉄鉱石の中に入り込み、
縦横無尽に模様を作ったオパールを
母岩ごと研磨して仕上げたものを
「ボルダーオパール」といいます。


また
遊色効果のないオパールもあり
ピンク色をした「ピンクオパール」
ブルー色をした「ブルーオパール」があります。

 

 
 
 

●宝石ストーリー

 

「オパール」の語源は、
サンスクリット語の
「ウパーラ(宝の石)」からきていて、

オパールが虹色に輝くことから、
希望を意味し、幸せを招く「神の石」として、
古代から珍重されてきました。

古代ローマでは、オパールは、
エメラルドの次に位置する
重要な宝石とされ、
オクタビアヌス帝は、
オパールを手に入れるために、
ローマの三分の一を売ろうとしたという、
伝承もあるほどです。


また、
キューピッド・ストーンと呼ばれ、
愛とロマンスの宝石、
願い事と個人的な幸せを叶えてくれる、
ラッキーストーンとして、
今日まで言い伝えられてきました。

 
 
 
 

●癒しと活用法

 

オパールは、
多くのことを洞察する能力を強めてくれ、
人間の必要とするものに
焦点をあわせる能力を発揮し、
問題の中に深く入っていくための
手助けをするのが得意です。

また、オパールは、
水分を吸収する力があることから、
莫大なエネルギーを吸収して、
伝達するとも、いわれており、

強い波動を放ってはいないものの、
その内部にあるエネルギーは、
強力なもので、

それによって、
人の特徴を増幅する性質があり、
特徴を強調してしまうので、
特に多感な十代の子供などには、
身に着けさせないほうがいい宝石と、
いわれています。


それはまた、
オパールに限ったことではないのですが、
強いパワーを持った宝石を身に着けるには、
持ち主も、
それ相応の人格を備えていなければ、
その恩恵を受けることは出来ないと、
いわれるように、

未成熟で不安定な子供には、
強すぎるパワーを持つ宝石は、
刺激が強すぎるのです。

強力なパワーを持つ、
オパールを扱うには、
火を扱うのと同じように、
慎重でなければなりません。


人類は、
火を扱うことが出来るようになって、
様々な恩恵を
受けられるようになったのと同じように、

オパールも、
注意を払って慎重に扱えば、
大きな恩恵をもたらす宝石となりえるのです。


そんな強力なパワーを持つオパールを、
上手く活用できるよう、
自分を磨き、自分を成長させながら
オパールを身に着けてみてください。

 

 
 

●ジュエルメッセージ

「『何もしない』空白の一日、余白の時間を作りましょう。
新しいエネルギーや、新しい出来事が入ってきます。」


つい何かとスケジュールを埋めて
タイトに動くことで
充実したつもりになってたり

To doリストをこなしていくことで
満足したつもりになっていたりしませんか?


時間きざみでタイトに動いたり
To doリストを消していくことが
果たして本当に充実していることなのか?

それは自分を幸せにすることなのか?

自分は何を目指しているのか?
ちょっと立ち止まって考えてみてください。


もしも
立ち止まるのが不安
休みたいのに休めない
休んでいても休まっていない

何もしないでのんびりすることは
怠けているみたいでできないなど

何もしない時間を作ることに
抵抗があるとしたら、


それは
何もしない時間ができることで
向き合わなくてはいけないことを
避けています。


ワーカホリック気味で
仕事ばかりしているのは
仕事をすることで
他の何かを避けているし


何もしないでぼーっとできずに
ついスマホをいじってしまうのもまた
何かと向き合うことを避けているのです。


本来
ぼーっとして何もしない時間とは

余白、空白を作ることであり
そこに新しいエネルギーや
新しいアイディア
新しい出来事が入ってくる領域を
創るということ。

エネルギーの循環
拡大成長のスパイラル
流れに乗ることを
ひそかに恐れているの状態。


また、
何もしない時間とは
ある意味、
贅沢な時間を過ごすということでもあり
自分に贅沢な時間を与えていない
くつろぐ時間を
与えていないということでもあります。

人生において何かを成すには
何もしない余白の時間を作ること
新しいエネルギーを取り入れることは
とても大切なことです。


岩の隙間に珪酸がしみこんで
オパールという宝石となるように

時間に隙間を空けて
新しいエネルギーが流れてくる隙間を創り
美しいオパールのような宝石を生み出す
可能性の余白をつくってください。

 

 

●心理的テーマ

・流れに乗る
・心の贅沢、ゆとり、余裕
・愛とロマンス
・新しいエネルギーを取り入れる
・委ねる
・可能性をひらく
・自己信頼

 

 

 

 

 

 

●宝石データファイル

 
 
鉱物名 オパール (蛋白石 たんぱくせき)
結晶系 非晶質
化学組成 含水珪酸ゲル
硬度 6
鉱物学的注意事項あれば 火、乾燥に弱い
 
 
 
 

●お手入れ

乾燥をさけ、他の宝石と離して保管しましょう

やわらかい布で拭く

 

●その他