●宝石プロフィール

 

ルビーは、
鉱物学的にはサファイアと同じ、「コランダム」に属していて、
コランダムの中でも、赤い色をしたものを「ルビー」
その他の色をしたものを「サファイア」といいます。

ルビーの赤い色の強度は、
含まれるクロムの量によって異なり
クロムの量が多ければ多いほど赤い色が強くなります。

また、「ルビー」とは、中世についた名前で、
語源はラテン語の「赤」を意味する、
「ルベウス」から、きているそうです。

また、
サンスクリット語でルビーのことを、
「宝石の王」を意味する
「ratnaraj(ラトナラジュ)」と呼びます。

和名は、「紅玉」。


ルビーは、
どんな色の光をあてても赤に輝く
すべての色を「赤」に変えてしまうのが、
ルビーの最大の特徴です。


1960年に、ルビーの発する赤色蛍光を利用して
レーザー光線が、初めて作成されました。


ルビーレーザーは、医療用途(特に美容)で
メラニン色素が赤色の波長の光を吸収しやすいことを利用し、
シミ・ホクロ消しに利用されています。

また、赤色の光を出すとして有用であり、
ホログラフィーなどにも使われています。

 

 
 
 
 

●宝石ストーリー

 

古代エジプトでは、体の守りと幸運の宝石として尊ばれ、
すべての宝石の中で、一番強い肉体の守護石とされていました。


ルビーは、赤い色をした代表的な宝石として、
生命力、情熱を高め、不死身のパワーをもたらす宝石として、
身に着けられてきた歴史があります。


古代インドでは、ルビーのことを、
白いサファイヤが成熟した石と、考えていたそうで
大地の養分を吸い取り、太陽をふんだんに浴びて熟すとルビーになる、
淡い色のルビーはまだ熟したりないと
言われていたそうです。


古代エジプトでは、情熱を高め、美しさを増し、
優雅な身のこなしと気品を強調する宝石と、
いわれていました。


中世の伝説では、
「石の中に閉じ込められた星が激しく燃えている」と、
表現されていたりします。


ルビーはまた、
「宝石の女王」といわれてきたわりには、
歴史に残る大きなルビーが、ありません。


…というのも、
ルビーは、ダイヤモンドとは違い、
大きな結晶に育ちにくいそうです。


中世騎士道の華とうたわれ、
つねに黒い鎧をつけていたエドワード黒太子が、
スペイン王ペドロから贈られた、
「ブラック・プリンスルビー」といわれる、
赤い宝石も、


ペルシャのナディール・シャーが、
デリーを占領したおりに、ムガル帝国から奪い、

最終的には東インド会社にわたり、
ビクトリア女王に献上された「ティームール・ルビー」も、
のちに、「スピネル」と呼ばれる宝石であることが判明し、
ルビーではありませんでした。

 
 
 

●癒しと活用法

 

ルビーは、勇気の性質を持っているとされていて、
どのような時にも、真理を求めることが出来る勇気、
正しいことのために立ち向かい、
自分自身の可能性を手にするための勇気を与えてくれると
いわれています。


ルビーは、あなたが望む夢や、目標を達成したいと、心から望み、
「第一歩」を踏み出す勇気、


夢や目標を達成していく中で、
様々なアクシデントに見舞われた時でも、
あなたが自分を信じ、
様々な障害やアクシデントさえも、
夢や目標達成のための必要な学びに変え、

あなたが、様々な障害やアクシデントにより、
夢や目標を、諦めたり、迷ったりすることなく、
変わらずに、前へと進める勇気をサポートします。



個人的に、
以前、展示会でお会いした、上品な年配の女性が、
病気で入院した時、
ふと、自分が持っていた大好きなルビーの指輪を
どうしても身に着けたくなり、
家族に言って持ってきてもらい、
入院している間、ずっと身に着けていたそうで

そこから病気が快復して、
元気になられた経緯を
お話ししてくださったことがあります。


「私はルビーのおかげで、元気になれたの、
だから、ルビーは私の命の恩人なのよ」と、
嬉しそうに私に話してくださいながら
ルビーが散りばめられていた美しいネックレスを、
購入されていかれたことがありました。


「赤」は生命力を象徴する色であり、
ルビーは、赤い宝石の代表として、
一番強い肉体の守護石という逸話を
証明してくれたかのようなそんなエピソードです。



 
 

●ジュエルメッセージ

 

「自分に素直に正直に、いついかなる時も、自分であり続け、
自分の道をまっすぐに生きましょう。」

 

ルビーは、どんな光を当てても赤に変えてしまうように
いついかなる時も、自分であり続けること

自分が思う、自分の道をまっすぐに生きること。


自分を生きるとは、とてもシンプルです。


自分を生きるとは、とてもシンプルですが、

自分であることとは、どういうことなのか?

自分の道とは、どういう道なのか?


様々な状況において、
迷ったり、悩んだり、躊躇したり
立ち止まったりすることもあります。


いついかなる時も、どんな自分も自分。

自分が主体的に決めて行動したことが
うまくいってもいかなくても、


どんな結果であれ、
すべてを引き受けることができるもの、
自分が納得できるもの、ことを選択する。


それは、人との対比や、
失敗を恐れて回避する選択では
決して選択できない道なのです。


そして、それがすべてであり
誰に聞くことなく、自分の心に聞けば分かること。

 

ルビーは、
常に赤く輝くことで、常に自分であり続けることの大事さ、
迷いながらも選択し、行動し、挑戦していく勇気を持つことの
大切さを、
あなたに伝えているのです。

 

 

●心理的テーマ

・アイデンティティー
・自分を生きる
・勇気
・行動力
・挑戦

 

 

●宝石データファイル

 
 
鉱物名 ルビー(コランダム)
結晶系 三方晶系
化学組成 酸化アルミニウム
硬度 9
鉱物学的注意事項あれば  
 
 
 
 

●お手入れ

 

やわらかい布で拭く
ぬるま湯、水での洗浄
ぬるま湯に石鹸をとかした石鹸水で洗浄
超音波洗浄、スチームクリーナー使用可

 

●その他