タンザナイト (Tanzanite)

●宝石プロフィール

「ゾイサイト」と呼ばれる鉱物の中で、
青いものを「タンザナイト」と言います。
和名では、ゆう簾石。

また、「タンザナイト」という名前は、
発見されたのが、タンザニアだったことから、
タンザニアに敬意を表して
「タンザナイト」という名前がつけられています。

商業的に採掘されるのは、
タンザニア北部のメレラニの丘のみで
タンザナイトの唯一の産出地。

タンザナイトの結晶は、
見る方向によってその色相が異なるので、
原石からどのくらいの重さを保持するかに合わせて、
カットする職人によって、すみれ色がかった青色から
青味がかったすみれ色までのさまざまな色を出すことができます。

また、ゾイサイトは、普通、緑色の不透明石として産出され、
ルビーと共生している場合が多く、
「ルビー・ゾイサイト」
または「ルビー・イン・ゾイサイト」という名前がつけられています。
他に、ロードナイトによく似たピンクの色をしたゾイサイトもあり、
それは、「チューライト」と、呼ばれています。

●宝石ストーリー

1967年に発見されたばかりのタンザナイト。
歴史が浅く、古くからの言い伝えや、
いわれなどがほとんどありません。

タンザナイトと命名したのは、ティファニーで、
タンザニアで産出されるタンザナイトの青い色が、
同じくタンザニアにある山、キリマンジャロの、
夕暮れ時の青い空の色に似ているから、だそうです。

なぜか、アメリカでとても人気のある宝石。

いつの間にか、12月の誕生石になっていたりします。

●癒しと活用法

一般的に言われているのは、

空想力を高め、
クリエイティブな仕事の人に役立つ宝石。

ストレスを和らげてくれる宝石と、言われています。

不安を解消し、迷いを払い、気持ちを整えてくれ、
そして、物事の真実を見極める力を与えてくれると
いわれます。

そしてまた、喉と眉間のチャクラにも、関係する宝石だとも
言われています。

おそらく、
タンザナイトの色が、青～紫という色をしていることから
きていると思われます。

●ジュエルメッセージ

「自分の内側をじっくりと見て、
自分の中にある輝きの種を見つけましょう。」

タンザナイトは、たくさんの星が瞬く
タンザニアの夜空の色です。
　
たくさんの星が輝いて見えるのは、夜空が暗いから。
暗い夜空がベースにあり、光を際立たせているから、です。

私達は、つい、輝きばかりに気をとられて
輝く星だけを見てしまいますが、
輝きのベースとなる人生の背景がなければ、
輝きを放つことはできないのです。
　
また、自分の闇とは、おどろおどろしいものではなく
自分が見えていない、自分が見たくない、
気づきたくない、認識したくない感情や思い。
意識化していない無意識の自分のこと。
　
暗闇に、目を凝らしてじっと見ていくうちに
ゆっくりと、様々なものや、気配が
だんだんと分かってくる、たちあがってくるように

自分の闇をじっと見て、観察する。

まだ見えてない、気づいてない
認識していない自分を見ようとすること、
「ない」と思っていたものに気づくこと。

そうやって、自分の闇に、じっと目を凝らして
観察していくうちに
今まで見えてこなかった新たな自分が見えてきます。

自分の中には、小さくて弱くても
輝く星のようなものがたくさん散らばっていること。
自分の中に「ある」、輝きの種を見つけるのです。

タンザナイトは、日没直後の澄んだ夜空を想起させ、
そこから、一つ、また一つと、星達が輝きだしていくように
あなたの中にも、たくさんの星があること、
じっと目を凝らして見つけていくことの大事さを
教えてくれる宝石、
なのです。

●心理的テーマ

・多面的に物事を見る
・「ある」を見いだす
・迷いを払う
・内なる自分と向き合う

●宝石データファイル

鉱物名	ゾイサイト(ゆう簾石)
結晶系	斜方晶系
化学組成	カルシウム・アルミニウム・水酸・珪酸塩
硬度	6.5
鉱物学的注意事項あれば