●宝石プロフィール

 

角閃石(かくせんせき)と呼ばれる石の中でも、
青綿石(クロシドライト)という青灰色をした繊維状の鉱物に、
石英が浸み込み、硬化し、さらにそれが酸化して、
茶褐色になったものを「タイガーアイ(タイガーズアイ)」と、
呼んでいます。

和名は、「虎目石」


また、
酸化する前の青灰色を帯びた状態の石を
「ホークスアイ」といい、

タイガーアイを加熱し、
さらなる酸化を促すことで赤褐色となったものを
「レッドタイガーアイ」といいます。

 
 
 
 
 

●宝石ストーリー

 
 

古代では、幸運を招く聖なる石として崇められ、


古代エジプト人は、
「幸運を招く聖なる石」として
神々の像の眼に使用して、聖なる視野を表し、

ローマ人は、
霊力を授ける護符とし、

インド人は
色変わりする美しさから、
最も貴重な宝石として、
珍重したと、言われています。

ヨーロッパでは
古くから金運をもたらす石とも考えられていました。

中国でも
同様に、お金の貯まる石として用いられてきたようです。

 

☆アイ・ストーンについて
タイガーアイのように、目のように見える宝石のことを、
「アイ・ストーン」といい、
古代から、人々は、魔よけの石として、身に着けてきました。

古代の人々は、人の不幸や災難、病気は、「魔」のせい、
悪魔や魔神、邪霊の働き、死者の崇り、
他者の呪いなどによって、人に作用していると考えていて、
通常、それらの「魔」は、「邪悪な眼」
「邪眼」のしわざと、考えていました。
「邪眼」は、風に潜む「魔」の眼差しとされ、
それはまた、他者の嫉妬、中傷、悪意の眼でもありました。
古代の人々は、嫉妬も悪意も、人間をそのように仕向ける、
「魔」のしわざと考えていたようです。
「邪眼」は、人のちょっとした気のゆるみを狙います。
そのため、古代の人々は、常に邪眼の一撃をそらすため、
キラキラした輝くものを身に着けたり、
「眼」の模様をしたものを身に着けて、
邪眼を弾き返し、災いを除けていたようです。
また、ジュエリーは、身体に「邪眼除けの眼」をつけることに始まった
とも、言われています。

 
 
 

●癒しと活用法

 

タイガーアイは、石の模様が目のような「アイストーン」の中で、
最も人気のある石で、
洞察力と知覚力をサポートしてくれます。

「虎の目」は「すべてを見通す」と考えられていたことから、
タイガーアイは、持ち主の洞察力を高めると言われています。

タイガーアイは、洞察力と知覚力をサポートすることで、
思考を明晰にし、正しい判断が出来るよう、手助けをしてくれます。

 
 
 

●ジュエルメッセージ

「自分と人の違いを知り、自分と人の違いを認めあい、
互いを尊敬しあい、ともに生きる選択をしましょう。」


タイガーアイは、違った角度から見ると、変化して見えるように、
人もまた、様々な角度から見ると、
違った一面が見えてくるということを教えてくれます。

タイガーアイは、人を様々な角度から見ることで、
様々な面に気づき、
それに対して、正しい、間違いと、ジャッジメントしたり
非難しあうのではなく、
自分と人の違いを知り、受け入れて、
自分と人の「違い」を認めあい、尊敬することの大切さを
光によって変化する姿を通して、私達に教えてくれる宝石です。

そしてまた、
光とともに変化するタイガーアイの姿を見て、
自分自身の中にある、様々な面にも気づくことで
あなた自身のリソースも増えていくのです。
自分をより豊かに、心の広い人へと高める生き方へと
タイガーアイは導いてくれる「神の目」なのです。

 

 

 

●心理的テーマ

 

・洞察力を高める
・知覚力を増す
・判断力を増す
・精神性を高める
・自分の道を行く

 

 

 

 

 

 

●宝石データファイル

 
 
鉱物名 タイガーアイ、タイガーズアイ(虎目石)
結晶系 三方晶系
化学組成 二酸化珪素
硬度 7
鉱物学的注意事項あれば  
 
 
 
 

●お手入れ

 

やわらかい布で拭く
ぬるま湯、水での洗浄
ぬるま湯に石鹸をとかした石鹸水で洗浄
超音波洗浄器は避ける

 

●その他