宝石辞典

●宝石プロフィール

トルマリンは、
各種の金属を含む硅酸(けいさん)アルミニウム系の
鉱物につけられた名前で、
通常は、花崗岩の中に結晶の形で発見されます。

その多くは
石英の鉱床の中に針状の透明な石となって現れ、
様々なミネラル含有物によって各種の色を出し、
縦縞に色がミックスされていることもしばしばあります。

トルマリンは、
大きく分けて約10種類ほどのグループから成る、
成分元素がとても複雑に入り混じった鉱物で
「トルマリン」は石の名前というより、
鉱物グループを総称した名前といえます。

トルマリンという名前は、
「色の混ざった宝石」という
シンハリー語「トラマリニ」からきています。

和名は、「電気石」

トルマリンは、加熱すると帯電し(焦電性)、
科学者たちは発光の強さや
圧力の変化を測るのに使っているそうです。

また、トルマリンは、
色によって呼び名が変わります。

赤い色や、濃いピンク、
オレンジがかった赤は、ルベライト。
赤紫色はシベライト。
濃い青は、インディコライト(インディゴライト)。
褐色のものはドラバイト。
黒くて不透明なものは、ショール。
そして無色は、アクロアイト。

ブラジルのパライバ州産で、
ピーコックグリーン～トルコブルーは、
パライバトルマリン。

ピンクはピンクトルマリン
グリーンはグリーントルマリン
イエローはイエロートルマリンなど
色 + トルマリン と呼ぶものもあります。

他に、
中がピンクで、外側がグリーン色をした、
結晶を輪切りにすると、まさにスイカのようなトルマリンを
「ウォーターメロントルマリン」といいます。

トルマリンは、一つの結晶で
色が分かれている(パーティカラー)ものや
グラデーションになっているもの
バイカラー(二色)、トリカラー(三色)のものも
あります。

他に、
宝石の成長中に自然に形成される
多くの細いチューブ状の内包物により
丸くドーム状にカットすると、
キャッアイのようになるトルマリンもあります。
(トルマリン・キヤッツアイ)

化学構造があまりに複雑なため、
1890年にジョン・ラスキンは、
「トルマリンの科学は、宝石の作りというよりも、
中世の錬金術の処方箋に近い」と言ったほどです。

●宝石ストーリー

トルマリンは、
何世紀にもわたって、宝石として
トルマリンを身に着けてきましたが
1800年代くらいまで、鉱物学が発達するまで
他の宝石と混同されて使用されてきた経緯があります。

そのため
トルマリンの逸話や伝承がほとんどありません。

宝石言葉は「希望・潔白・寛大・忍耐」

●癒しと活用法

●宝石データファイル

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